人類が初めて手にした宝石は真珠だったのかもしれません?海の底でとれた貝の中から
真珠がこぼれ落ちるのを見てどう思ったのでしょうか。人魚の涙?月の雫?・・・
今では真珠が貝の胎内で作られる宝石だと疑う人はいませんが、貝に手を加え真珠を作らせ様と考えたのは日本人です。
日本では貝の姿も美しいあこや貝が有名で、稚貝から三年成長した貝に淡水貝の貝殻で作られた核を挿入し静かな内海で2年~3年大事に育てられます。
あこや真珠は、8ミリ位までが普通とされそれ以上の大珠はまれで高価です。
10ミリ以上で重厚かつ大ぶりな真珠は南洋玉と言われる南の海の白蝶貝から採取されます。
また、スチールカラーの素敵な黒真珠は南の海の黒蝶貝が作り出す真珠です。 他には、マベ貝が作り出す半円真珠も有り滑らかな面と透明感のある光沢が好まれております。
<<見方・装い方>>
真珠の価値は、大きさ・色・形・巻き・表面の質などで決まりますが、8ミリ以上で無キズ真円の真珠は大きさが上がるにつれ希少価値が増してゆきます。
真珠の光沢の事を照りと言いますが、巻きの良い真珠は真珠層が厚く光をやわらかく反射し、他の宝石には見られない潤いのある輝きを醸し出します。したがって巻きが良く色の綺麗な物が、良い真珠とされています。
色についてはピンクやシルバーの物が好まれていますが、ゴールドのものには巻きが良く照りの良い物が多く大変綺麗です。真珠を選ぶ時には色だけにこだわらず、お召し物やお肌との感じ考えお好みの物を選んで頂くと良いでしょう。またリング・ネックレス・イヤリング等を揃えてお付けになる事も考え色を合わせておくのもお洒落です。黒真珠系は、T.P.Oに合わせてお使い頂くと良いでしょう。
真珠はシックにもカジュアルにも使え、またフォーマルな装いには欠かせない宝石ですので是非お手元にお揃え頂きたく思います。
<<取り扱い方>>
真珠は貝が作る有機質の宝石です。主な成分は炭酸カリシウムですので、 酸に触れると艶がなくなってしまいます。
汗を掻いたお肌にじかに着けた時には、柔らかい乾いた布で丁寧に拭き取って からしまってください。 お化粧をする時には、化粧品のクリームやスプレーが真珠に付かないよう注意をしてください。
お食事やお料理の時にもレモン汁やお酢を使った食材には気を付けましょう。お風呂や温泉も泉質によっては真珠を傷める事がありますので装着したままでの入浴はやめて下さい。
真珠のネックレスの糸はお使いに成らなくても1~2年に一度はチェックをして、取り替えるようにしましょう。また、真珠の指輪やペンダント等の真珠が動くようであれば早めのお直しをおすすめします。
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